風邪の話
最近風邪がとても流行っています。
つらい思いをされている方も多いのではないでしょうか。
症状が軽い方には治療は必要ありません。
おうちでゆっくり休むことが一番です。
症状がつらい方には、楽になるお薬があります。
どんな薬を使ったらいいのでしょうか、紹介していきます。
(uptodateという教科書を参考にしています)
▼アセトアミノフェン:頭痛、耳の痛み、筋肉痛、倦怠感などの症状を和らげます。
▼吸入クロモグリク酸:鼻にプシュッとするスプレーの薬です。
鼻水などの症状が早くおさまります。
風邪に効くとわかっている薬は以上になります。
次に、効くか効かないかわかっていない薬を紹介します。
これらは上の薬以外をご希望の方に処方されます。
▼咳止め:デキストロメトルファンという咳止めは、咳を少し抑えますが副作用などを考慮すると、一般的な風邪には使用しない方が良いとされています。
▼痰切り:風邪に効く証拠がありません。
▼はちみつ:咳の回数、重症度が改善すると言われています。
効果がないとわかっている治療法は以下になります。
▼抗生物質(抗菌薬):風邪には効かず、副作用が出てしまいます。すると耐性菌という強い菌が生まれてしまいます。
▼抗ヒスタミン薬:効果は少なく、副作用が大きいです。
では薬ではない治療はどうでしょうか。
▼手洗い:ウイルスのまんえんを防ぐことがわかっています。
▼ビタミンC:ビタミンCを一日200mgとっていると、風邪の期間が短くなり、症状が軽減される可能性があります。
▼マスク:多くの風邪の原因ウイルスを予防できます。
▼睡眠:ある種類のウイルスは5時間未満の睡眠の方は7時間以上眠った方に比べて3倍かかる可能性が高かったです。
日本独特の治療である漢方も、風邪の症状緩和に使われています。
風邪:葛根湯
咳:麦門冬湯
鼻水:小青竜湯
喉の痛み:銀しょう酸
参考になりましたでしょうか。
体調が悪い時はあたたかくして、ゆっくり休んでくださいね。