女性内科
▼女性内科
女性は何かと負担を強いられたり、社会の中で不利益を被ることがあります。
忙しい毎日の中、体や心で困ったことがあっても、後回しにしてしまいがちではないでしょうか。
せめて医療の範囲で皆さんのお力になれればと考えています。
男性には相談しづらい月経前のイライラ、吐き気、更年期症状、避妊など、ぜひご相談ください。
ピル、性病検査も対応可能です。
ピル希望者の方へ
以下の方は方はお断りしております。
×50歳以上 ×初経前
×高血圧症 ×糖尿病 ×妊娠している可能性がある ×産後4週以内 ×授乳中
×長期間安静状態 ×心臓弁膜症 ×肝障害、肝腫瘤、胆石症
×乳がんの既往、家族歴、乳房の結節 ×血栓症の家族歴、既往 ×抗リン脂質抗体症候群
×子宮頸がん、異常性器出血 ×耳硬化症 ×妊娠中に黄疸、妊娠ヘルペスの既往
×てんかん ×腎疾患 ×ポルフィリン血症 ×脂質異常症 ×炎症性腸疾患
×有症状の子宮筋腫 ×片頭痛 ×周術期(術前4週間、術後2週間)
子宮頸がん検査を一年以内に受けていない方は、ピルを継続しながら検査を受診するようにお願いしております。
LEP、OCからお選びいただけます。
×月経困難症(腹痛、腰痛、吐き気、頭痛、疲労、脱力感、イライラ、下痢)改善のため
→LEP
×肌荒れ、ニキビ、多毛のため
×確実な避妊のため ×月経管理のため
→OC(自費となります)
- マイナートラブル
嘔気、頭痛、胸の張り、軽度の浮腫、不正出血といったマイナートラブルが1-2ヶ月で起こりやすく、自然に改善することが多いです。
- 注意すべき症状
内服中に強い腹痛、胸痛、視覚障害、ふくらはぎ痛があった場合には速やかにご連絡ください。
- 飲み忘れ
1日分飲み忘れた時→気づいた時に1錠、その日の分も飲む
2日時以上飲み忘れた時→気づいた時に飲む、その日の分も飲む
※7日間連続して飲むまではコンドーム使用する
更年期の不調について診察ご希望の方へ
- 更年期ってなあに?
日本人は平均で52歳頃に閉経を迎えます。
それよりも早い人も、遅い人も居ます。
閉経前の5年、閉経後の5年を合わせた10年間の、女性ホルモンの減少による不調を更年期障害と呼びます。
一般的には40~60歳で起こります。
- 更年期に起こること
女性ホルモンの欠乏に伴い、こんな症状が出てきます。
・月経異常
・ホットフラッシュ
・めまい
・不眠
・倦怠感
・萎縮性膣炎
・性行障害
・動脈硬化
・高血圧症
- 本当に更年期障害かな?
更年期のような症状が出ても、背後にこんな疾患が隠れていることがあります
・うつ病、不安障害
・甲状腺機能異常
・肝機能障害
・貧血
・鉄欠乏
症状に合わせた検査を行い、背景疾患が見つかった場合には適宜治療を行います。
特にこの年代の女性の方は精神的な疾患を発症するリスクが普通の方の1.76倍と非常に高いです。更年期障害だと考えて医療機関を受診した方で実際に更年期障害と診断されたのは26%、精神的な問題と診断された方は40%近いというデータがあります。
- どんな検査をしますか?
背景疾患を除外するために
心電図、血液検査(甲状腺機能、貧血、肝臓機能、鉄代謝、卵巣機能など)、心理テストといった検査を症状に応じて行います。
症状によっては他院で子宮や卵巣の検査が必要となります。
(症状の有無に関わらず、20歳以上の女性は2年に1回の子宮頸がん検診、40歳以上の女性は2年に1回の乳がん検診が推奨されています)
- どんな治療法がありますか?
一般的には以下の4つがあります。
・HRT(女性ホルモン補充療法)
◯有効性が高い。ホルモン減少に伴う他の病気(脂質異常症、骨粗鬆症)にも有効。
×乳がん、卵巣がんなどの悪性腫瘍のリスクが上がる。冠動脈疾患、血栓症、脳卒中、肝機能障害などのリスクが上がる。
・漢方療法
◯副作用が少ない。ご自身の体に合わせた薬が処方される。
×8〜12週間の服用が必要。飲みにくい
・向精神薬
◯比較的安全。一般的に有効性が高い。
×効果発現までに時間がかかる。
・カウンセリング
◯効果が高い方もいる。安全。
×一回の治療時間が長い。
(HRTは当院では行っておりません)